2014年4月24日木曜日

栃の原木を仕入れました

筑波の銘木市場において、栃の原木を仕入れました。












自社の製材所にて原木を挽きます。
まず原木の面を見て位置を決め、台車に固定して
45mmの厚みにカットします。
純白な栃の独特の色合いが表れ、
製材をしていて一番気持ちの良い瞬間です。


挽きあがった板の表皮をはがして、虫がつくのを防ぎます。
純白な素材のまま保つために、カビ止め材を散布しておきます。













板と板との間にサン木を挟んで積み上げ、自然乾燥させます。
そして約2~3年置きます。












ご注文をお待ちしております。






2014年3月27日木曜日

木の性質の色々 「けんぽ梨」


最近、懐かしい木と巡り合うことができました。

 

樹種はけんぽ梨で、私が子供のころ、隣村の竹やぶのそばに2本のけんぽ梨の木がありました。

その木には秋ごろになると海のサンゴの枝のような形をした実がなります。

 

あまり早く採りに行くと味は渋いのですが、霜が降ると甘みを増してきます。

そんな時期を見計らって、村の友達と下から石をぶつけて実を落として食べました。

あの頃は皆おなかを空かしていたのだと思います。

 

この木は昔から和家具として利用されております。

素材としてはおとなしく控えめな、そして素朴な質感が特色です。
 

長さ6m×幅45cm×厚み36mmに製材しました。

2014年3月18日火曜日

木の性質の色々 「タブ」



昨年の秋の原木市場で、タブの原木を買い入れました。

長さ6m×80cm、重量は3tくらいあり、

重くて製材機械に乗せるのに大変苦労しました。

材質としては、山桜の材によく似ており

堅くて自然味にあふれる質感が得られます。

天然肌を残して店舗のカウンターなどに利用すれば、

最高に引き立てられると思います。

 

長さ6m、巾は最大70cm、厚み60mmに製材しました。

2014年3月11日火曜日

木の性質の色々 「楠の木」


最近見直した材料があります。それは楠の木です。

よく街路樹として利用されております。

 
昔からしょうのうの材料として利用され、防虫効果があります。

よってトイレの床板とか、引き出しの内材として利用され、

香りの良さと防虫効果が活かされております。


特に大木になると今度はくすんだ青色の木地に

赤い筋の模様が入り、素晴らしい自然味が表れます。

2014年3月3日月曜日

木の性質の色々 「杉」


私の好きな材料に、杉の木があります。

目で見る質感は温かみを感じ、和の代表する樹木だと思います。

 

私の店の展示場はほとんど杉材で作りました。

(床材・天井板・柱材・腰板)

 

杉は柔らかいために床には不適とされておりましたが、

ワイヤーブラシで冬目を引き立たせて接地面を堅く加工しました。

 

冬の昼の暖かさをいつまでも保ち、夜遅くまで木の暖かさを楽しめます。

2014年2月14日金曜日

日本の銘木

大変ご無沙汰いたしました。
皆様お変りございませんか?
今日は、先週末同様雪が降っています。
 
国内の銘木を代表する大木としては、欅・杉・桧・松・楠などがありますが、近年になってからは、桧の大木がめっきり少なくなり、続いて松の大木も少なくなってまいりました。
 
何百年もの年月を経て現在まで残るということは本当に大変なことです。
三百年・四百年・五百年もの大木を見ると、頭の下がる思いになります。
 
一切れの材料も無駄なく使わせていただくという思いで大切に、最大限に引き立てるようにしております。

 

市場の風景